時代によって表情を変える宝飾

宝飾品のことを英語でジュエリーと言いますが、欧米では素材に関わらず装身具はすべてジュエリーと呼びます。宝石や貴金属を用いたものはファイン・ジュエリー、それ以外の貴石を使用したものや安価なものはコスチューム・ジュエリーと呼ぶ、区別することもあります。 ジュエリー=宝飾の歴史はとても古く、キリストが生まれる前から宝飾はありました。発掘作業などで宝飾品が出土することは数多くあります。宝飾が使われた元々もの目的は、装身具としてではなく、呪術的な意味だったと言われています。宝飾品を身につけたのは魔力のあるものを常時身に付けて、外的から身を守るという意味があったのです。そして、支配階級が出てくると、呪術的な目的の他に、身分、権力を示すために身につけるようになりました。さらに宗教が出てくると、宗教目的で身に付けられるようにもなりました。その後、社会全体が裕福になると、階級に関わらず宝飾を身につけるようになり、装飾を目的に宝飾を身につけるようになりました。現在ではファッションの一つして宝飾が楽しまれています。 宝飾の歴史を振り替えると、様々な流行が見えてきます。アンティークジュエリーを収集しているという人も多いですが、アンティークジュエリーには古い時代ならではの良さがあり、現代の宝飾品よりも贅沢なものも数多くあります。ちなみに18世紀から19世紀後半の主に英国のジュエリーをジョージアンと呼びます。ビクトリアンは主に19世紀のもの。貴族やお金持ちの装飾品として贅をつくしたものが多く、この時代のコクレクターはとても多いです。エドワーディアンは1900年初期で、かなりの宝飾品が出回った時代です。アールヌーボーは1900年初期。主に曲線を多く使ったデザインものが流行ました。貝、花、草などをモチーフした独特なデザインで知られます。アールデコは1930年前後。シンプルで直線的なデザインが特徴です。時代によって様々なデザインの宝飾品が愛されたのですね。 宝飾には専門的な言葉がいくつかありますが、例えばポージーとは愛の言葉を刻んである宝飾品のことを言います。リングの裏に言葉を刻むポージーは15〜s16世紀に流行りました。起源は古代ギリシアで紀元前400年頃に作られたとされるリングの内側に「ハニー」と刻まれた婚約指輪だとか。その後、リングの裏に純度をしめる刻印を打つようになったので、文字を打つようなスペースがなく流行は終わったのですが、現在では結婚指輪などに愛の言葉などを刻むものが多くなっています。

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