青色の美しいトルコ石

トルコ石は、英語ではターコイズ(turquoise)と呼ばれます。フランス語のトルコの石(pierre turquoise)に由来していて、このトルコのを表す形容詞であるturquoiseは、ある青の色を表す時にも使用されるようになりました。トルコ石は緑と青の中間のような色合いをした不透明な石で、その色は、鉄と銅の含有量によって様々な表情を見せてくれます。特に質の良い物は鮮やかな青色で鉄を含んでいると緑色になります。 そしてトルコ石は、かなり古くから装飾品として利用されてきた宝石でもあります。古代の多くの文明で愛され、古代エジプト、アステカ、ペルシア、インダス渓谷、また古代中国でも装飾品として愛されていました。採掘された宝石の中でも最も古いものの一つで、エジプトでは遅くとも紀元前6000年からアメリカ大陸では1000年程遡った時点で既に採掘されていたと言われています。古い宝石ですから、トルコ石にまつわるお話も多く、ネイティブアメリカンは、トルコ石のことを「空の石」と呼ぶと言います。様々な国でトルコ石はパワーのある石として扱われていて、トルコ石を身につけていると骨を折ることがなく、トルコ石が身代わりに割れてくれると信じられていて、馬の足を守ってくれるようにと馬の手綱など馬具をトルコ石で飾ったりしました。また、怪我や危険から身を守ってくれる石として、盾に使われることもありました。その他にも雨乞いの儀式の際にトルコ石を川に投げ込むなど、トルコ石の力は多くの人に信じられてきました。 トルコ石と呼ばれるようになったのは、トルコが原産地だからというわかではなく、原産はペルシャなのですが、トルコを経由して欧州に入ったことから、このように呼ばれるようになったと言われています。 自然のトルコ石は薄い青色をしているものが多いです。宝石として扱われるもののほとんどは、樹脂を染み込ませて色を濃くしていると言います。また、本来は不透明な石ですが、稀に美しい結晶のトルコ石も産出します。色はトルコ石の価値を決めるに最も大事な要素ですが、通常最も価値があると言われるのは強い空色からアメリカコマドリの卵色の青です。緑が多い、斑点が多い、色が薄いものは価値が低くなります。ただ編み目状の模様は石の価値を高くすることもあります。この色も好みがあり、チベットでは緑っぽい青の方が好まれると言います。 トルコ石は、質が良いものでも脆く、熱や日光に弱い石です。取扱いには十分注意しましょう。

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